法華経の文字にも「令和」

 平成31年4月30日の翌日、5月1日から令和時代が始まりました。
この「令和」は、万葉集から見出されたということです。その原文と意味は皆さまご周知のことだと思いますので、ここでは割愛します。

 万葉集が編集されたのは7~8世紀といわれ、それよりも早い 5~6世紀に日本に伝わって来た仏教の経典にも「令和」の文字を見ることができます。

 それは、妙法蓮華経(略して法華経という)の第16章「如来寿量品」の中に「擣簁合(とうしわごう) 與子服(よしりょうぶく)」とあります。大意は「苦悩の世の人々に良い成分ばかりを混ぜ合わせた最高の薬である法華経を与え救う」とでも言いましょうか。

 この一節の更に前後の文も加味した上で、分かりやすく解釈してみますと、これも大意になりますが…。
 「すぐれた医師がいて、その医師にはたくさんの子供たちがいた。ある時、医師が留守の間に、子供たちは遊びながら薬を誤って飲んでしまい苦しんでいた。そこへ医師である父が帰って来て、色・香り・良い味の成分を混ぜ合わせて、本当の良薬を作って飲ませた。子供たちは苦しみが取れて喜んだ。じつは、この話の子供たちとは、迷い多い世の中で苦しんでいる皆さんのことであり、医師である父とは私(お釈迦様)のことで、本当の良薬とは法華経のことですよ。」
 お釈迦様ご自身が例え話をされている内容で、人々の安穏な日々を願ったお釈迦様のお気持ちが込められている経文です。

 万葉集の令和も、法華経の令和も、「混迷する世の中において、人々が美しい思いやりの心で生活をすること」を目標とした一節ではないかと思います。

 なお、立正寺では「令和の始まり参拝記念ご首題(ご朱印)」(下の写真参照を今だけ限定で差し上げています。お参りの際にご自由にお受けくださいませ。

 

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